アオリイカ


 ミズイカ、バショウイカ、モイカ、これらはいずれも泥障烏賊(アオリイカ)のことです。スルメイカの様な三角のヒレ(エンペラ)は持たず、太い胴体の全周に幅広いヒレがあります。このヒレを動かし泳ぐ姿が、あおる様子なのでアオリイカと呼ばれます。バショウイカとはバナナ科の植物、芭蕉の葉に似ているからです。また、生きて泳いでいる時は水のごとく透明なので、ミズイカとも呼ぶそうです。
 北海道以南、全国的に分布しますが入荷量はさほど多くなく、貴重な高級イカとされ現在では比較的、西日本からの入荷が主流のようです。

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 初夏から夏にかけて内湾に入り沿岸の藻などに産卵します。やはり、これから旬を迎えるスミイカに姿が似ていますが、胴体の中にはスミイカの様な甲は無く、ヤリイカの仲間です。
 海外からはベトナムやインドから冷凍品が輸入されています。


 
 甘みがありコクコクとした食感で肉厚なところが、まさにイカの王様と言えるでしょう。刺身はもちろん、天ぷらやフライにするとイカ類の中では最高の食材です。太く短い足やヒレはかき揚げにすると良いでしょう。刺身の場合、一度冷凍すると甘みが強くなると言いますが、独特の食感は薄れるようです。調理の際は表皮の下の薄皮もペーパータオル等ではがすようにします。鮮度が落ちるにつれ身の色は白濁します。