タイセイヨウサケ

標準和名
学 名
分 類
流通名
タイセイヨウサケ
Salmo salar
サケ目サケ科タイセイヨウサケ属
サーモン、ノルウェーサーモン

地方名
salmon、Atlantic salmon(イギリス)、Saumon atlantique(フランス)、lachs(ドイツ)、salmon(スペイン)

大きさ
1.5mになる。

特 徴

頭の上面はやや平。上顎の歯帯はT字型。体は銀色で桃色の帯や赤点はない。頭部から尾部に黒点があるが、側線より下には少ない。脂鰭(あぶらびれ)は灰色。すべての鰓耙(さいは)はとがる。尾鰭の付け根は細く、その高さは脂鰭-尾鰭間隔のおよそ1/2。身は橙色。


主な産地
ノルウェー、チリ、タスマニア

生 態

冬に生まれた稚魚のほとんどは、2年間を川で過ごし、10〜20cmになると海に下る。ヨーロッパのものは餌を求めてヨーロッパ沿岸からグリーンランド沿岸まで回遊する。餌はイカナゴやニシン、甲殻類など。1年で50-65cm、2年70-90cm、3年で90-105cmに成長する。大型のものは初春に、小型のものは晩夏から秋に沿岸に近づき、5〜11月に生まれた河川に上る。産卵期は晩秋で、水が冷たくきれいな川の上流で産卵する。雌は産卵のためのくぼみを掘り約100粒の卵を産み、雄が受精させる。産卵は1〜2週間続き、1シーズンに1匹の雌が産む卵の総数は8000〜25000になる。産卵を終えた親魚は川の深みか海に下り、冬を過ごす。1〜2年後に再度産卵する。寿命は4〜6年で、まれに10年生きるものがある。


利用方法
刺身、寿司、燻製、塩焼き、粕漬け

備 考
サケやマスは寄生虫がいるために生食できないといわれる。この寄生虫は、サケの餌となる生物に寄生し、サケが餌を食べると体内に入る(食物連鎖)。養殖魚の場合は、餌の冷凍や加熱処理が行われているので寄生虫がおらず、生食できる。
タイセイヨウサケの生産量は、養殖の割合が非常に高く、近年では95%を越えている。タイセイヨウサケは成長が速く、注文に応じて時期、サイズ、量を調整して出荷できるという利点がある。そのため南半球を含め世界各地で養殖がさかんに行われているためである。
日本への輸入は、1983年よりノルウェーで海中養殖されたものが鮮魚で空輸されるようになってからである。
英語のサーモン(salmon)は、本来タイセイヨウサケのことである。和名のタイセイヨウサケは、阿部(1977)によって命名された。Atlantic salmon の直訳と思われる。

参考文献
阿部宗明. 1977. ヨーロッパの魚. 妹尾泰然・野田健一(編). 新独和辞典. 大学書林.
阿部宗明. 1983. たいせいようさけ. p.3. 新顔の魚VIII. 伊藤魚学研究振興財団. 東京.
Nash, C.E. 1995. Salmon farming, then and now. World Aquaculture, 26(2):4-10.
Muus, B.J. and J.G. Nielsen. 1999. Sea fishes. Scandinavian FihingYear Book, Hedehusene

(注・提供資料から一部アレンジ)
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