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メバル

標準和名
学 名
分 類
流通名
メバル
Sebastes inermis
カサゴ目フサカサゴ科メバル属
くろめばる、めばる

地方名

はちめ、めばち、めばる、めまる


大きさ 体長20cmになる。

特 徴

眼の下に棘がない。頭頂部に棘がある。涙骨(るいこつ:上唇の上縁)に棘が2本ある。眼径は吻長より大きい。体側に明瞭な暗色帯はない。体色は黒褐色、茶色、赤茶色、灰褐色、黄褐色、白色など変異がある(備考参照)。不明瞭な暗色横帯のある場合がある。


主な産地 千葉県、長崎県、神奈川県

生 態

藻場や岩礁、港湾などにすみ、小魚や甲殻類を食べる。2〜3年で成熟する。胎生で、11月頃に交尾が行なわれ、12〜2月に4〜5mmの仔魚を産む。仔魚は、浅海の藻場などに群れ、小型の甲殻類などを食べる。1年で9cm、2年で13cm、3年で16cm、5年で19cmぐらいに成長する。


利用方法 煮付け、塩焼、刺身、唐揚げ、酒蒸し。旬は春。

備 考

メバルには体色や形態に変異が見られる。このため4種類に分けられたこともあったが、近年では同一種内の変異と考えられていた。しかし、Chen(1985)とBarsukov(1988)により、再び3種類に分けられた。彼等は主に胸鰭の鰭条数の変異により3種を区別したが、個体変異があるため明瞭な識別は困難であった。最近、国内でもメバルの分類学的な見直しが進み、その体色から黒色型、赤茶色型、白色型の3型に分けられた。甲斐ほか(2000)は、DNAを用いた比較を行ない、これらの3型が種レベルに分化していることを示した。今後、メバルは3種類に分けられる可能性がある。
 築地市場で「めばる」と呼ばれるのはウスメバルで、メバルは「くろめばる」と呼ばれることが多い。


参考文献

おさかな普及センター資料館.2002. "たけのこめばる". おさかな普及センター資料館Q&AシートNo.004.
落合 明・田中 克. 1998. 新版魚類学 (下) 改訂版. 恒星社厚生閣, 東京.
甲斐喜晃・小林敬典・中山耕至・中坊徹次. 2000. AFLP法によるメバルの形態的3型の遺伝的識別. 2000年度日本魚類学会年会講演要旨:5.
小西英人. 2000. 釣魚図鑑. 週刊釣りサンデー, 大阪.
Barsukov,V.V. 1988. Rockfishes of the Sebastes inermis complex of the subgenus Sebastodes (Sebastes, Scorpaenidae). Turd. Zool. Inst.,181(6):20-43.
Chen,L.-C. 1985. A study of the Sebastes inermis species complex,with delimitation of the subgenus Mebarus (Pisces,Scorpaenidae).J.Taiwan Mus.,38(2):23-37
Jordan,D.S.and E.C.Starks. 1904. A review of the scorpaenoid fishes of Japan. Proc.U.S.Nat.Mus.,27(1351):91-175
Matsubara,K. 1935. Studies on the scorpaenoid fishes of Japan. U. Statistical observations on Sebastodes inermis(C.et V.). Jour.Fac.Sci.Imp.Univ. Tokyo,4(4):217-223.


(注・提供資料から一部アレンジ)
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