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ワカサギとチカ

質 問 ワカサギとチカはどう違うのか。

回 答
体形や色彩はよく似ているが、別種。外見的な識別点は、腹鰭(はらびれ)の位置(ワカサギは背鰭より前、チカは後ろ)、上あごの後端の位置(ワカサギは瞳孔の中央下まで達する、チカは達しない)、鰓蓋(えらぶた)から尾鰭までの鱗の枚数(ワカサギは54〜60枚、チカは62〜68枚)。

解 説
ワカサギとチカは、どちらもキュウリウオ科ワカサギ属の魚。
 ワカサギは、島根県以北、北海道まで分布する。湖沼や河川の下流域など淡水域と、内湾の沿岸にすむ。塩分や水温の変化に強いため、各地の人工湖や河川に移植されている。産卵期は西日本で2月、東北地方で3月下旬から4月上旬、北海道で4月上旬から6月上旬。チカほど大きくならず、最大で16cmぐらいになる。
 チカは、三陸沿岸以北、北海道、朝鮮半島からサハリン、千島列島、カムチャッカまで分布する。内湾の沿岸域にすみ河川には入らない。産卵期は、北海道南部で3月から5月上旬。ワカサギより大きく、最大で22cmになる。
 両種とも同じように利用され、天ぷら、フライ、塩焼き、南蛮漬け、佃煮などにされる。チカの方が骨がやや堅いといわれる。

備 考
その他のキュウリウオ科の仲間
 キュウリウオ科の魚は、世界で約13種が知られている。そのうち国内に分布するものは、ワカサギとチカのほかに以下の5種がある。
シシャモ
尾鰭(おびれ)の輪郭が丸みを帯びる。側線は体の前方だけにある。鱗の枚数*は59〜70枚。北海道沿岸のみに分布。
カラフトシシャモ
尾鰭の輪郭が丸みを帯びる。側線は体の前方から尾鰭の付け根まである。鱗は非常に細かく170〜220枚。北極を中心とした寒帯の浅海に分布。北海道にも分布するが、国内で流通するものは輸入品。
キュウリウオ
尾鰭の輪郭が角張る。側線は体の前方だけにある。口が大きく、上あごの後端は眼の後ろに達する。北海道以北、アラスカ、カナダ東西両岸まで分布。
イシカリワカサギ
ワカサギに似るが、鱗が少なく51〜60枚。脂鰭の基底の長さは眼径と同じか長い(ワカサギは短い)。北海道以北、アラスカ、カナダ西岸まで分布。
チシマワカサギ
ワカサギに似るが、眼が大きい。千島列島南部に分布。
 日本に分布しないキュウリウオ科の魚も輸入されスーパーなどの店頭に並ぶことがある。

* 鰓蓋(えらぶた)から尾鰭まで


参考文献
長澤和也・鳥澤 雅. 1991. 漁業生物図鑑 北のさかなたち. 北日本海洋センター, 札幌.
細谷和海. 2000. キュウリウオ科. pp. 295-296. 中坊徹次編. 日本産魚類検索. 全種の同定 第2版. 東海大学出版会, 東京.
Eschmeyer, W.N., E.S.Herald and H. Hammann. 1983. A field guide to Pacific coast fishes of North America. Houghton Mifflin Company, Boston.
Nelson, J.N. 1994. Fishes of the world. John Wiley & Son, Inc. New York.
  

(注・提供資料から一部アレンジ)
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